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◆Chapter0 まえがき


先日TeamHeaven'sDiceに加入しました、ZweiLanceです。

宜しくお願い致します。


さて、昨日開催された第2回岩手DMCSチーム戦において二位に入賞しました。

Heaven'sDiceのメンバーである私とフェアリー、青森勢で私達の友人である悪魔のHNにちなんで「Team Heaven's Devil」というチーム名で参加させていただきました。

対戦していただいた方、声をかけていただいた方、Twitterで応援していただいた方、ギャラリーとして試合を盛り上げていただいた方、事前調整に付き合っていただいた方、全ての方に感謝の気持ちをお伝えします。

本当に楽しいCSとなりました、ありがとうございます。

この結果に満足していると言えば大嘘になります、それでも、3人共ベストを尽くす事は出来たと思っています。

今回は、チーム全員で構築をシェアして使用した「赤緑モルトNEXT」について解説させていただきます。

この記事の内容に関する質問、意見は、TwitterID@ZweiLance宛にお願い致します。
全て対応させていただきます。





◆Chapter1 赤緑NEXTを握るまで


事前の環境予測として、赤黒バスターが最大母数、ドロマーハンデスがそれに次ぎ、赤黒デッドやミラダンテXII系は減少傾向にあり、ジョバンニはトーナメントルール向きのデッキではないと考え、トップ2以外がなかなか定まらず、幅広く存在するものと考えることに。

加えてフェアリーの「東北のCSはあまりメタ読みがアテにならない」という一言が引っかかり、筆者が何度か参加した東北のCSでも確かに環境外のデッキも数多く存在していた印象だったので、ドロマーと赤黒バスターに十分に勝ち越す最低ラインを設定し、かつデッキパワー、対応力共に高いデッキを模索し始める。

しかしながら、環境内のアーキタイプの中だと、この要件を十分に満たせるものがどうしても思いつかず、無難に、ということで、ラフルル入りの赤黒バスター×3を考えていた。

ただ、Tier1である赤黒バスター×3を意識しないチームがどれ程あるだろうか、ある程度勝てたとしてもはたして「優勝」できるだろうか、本当にこれでいいのか?不安が募る。


そんな中、始まりはフェアリーの気紛れな一言だった。


フェアリー「ツヴァイさん、またNEXT握りますか?w」

ZweiLance「マジかよw暇潰しに考えてはいたけど...、ちょっと時間ください」


去る第7回仙台CSチーム戦、筆者とフェアリーと東北の強豪しもん子さんで、既に赤緑NEXT×3のチームは経験している。

結果は、一敗を抱えながらも何とか辿り着いた予選最終戦でフェアリーの致命的なプレイングミスによってゲームが決まり、予選落ちとなった。

手を止めたかった、そこで殴ってはいけない、叫びたかった、勝ちが一気に近付く違うルートがあるんだと、ただ、ルールがそれを許してくれない、衝動を必死に殺し、プレイを宣言した時点で約束された敗北を、涙を飲んで見守った。

それまでの過程で3人とも読み違いやプレイングミスでゲームを落としてしまっているので、咎めるつもりは全くない。

ただ、その時痛感したことが、あれだけプレイングセンスのあるプレイヤーでも、一度経験していれば簡単に返せる盤面で、それがないが故に致命的なミスをしてしまう、それだけこのデッキのドラグハート周りのテクニックは繊細だし、アドリブ力以上にパターン化による事前準備が重要なデッキである、ということだ。

この苦い経験もあって、お互いにNEXTでリベンジしたいという気持ちも強く、今回は十分に事前準備する時間もある、やる気もある、何より、ゲーム中のチーム内における相談が許可されているとのことだ。

やるだけやって厳しそうならその時は諦めたらいい、前向きに考えてみることにする。


昼間は大学の空き時間を使ってルーズリーフに何千文字と論理を視覚化する、帰宅して僅かな時間でvaultで検証、消灯後も結論が出ないことには全く寝付けず、新しい理論を思い付いてはiPhoneにメモし、また考え、思い付いてはiPhoneにメモし、NEXTに狂わされた異常な生活リズムにより眼の下に異常なまでのクマを作り出してみせた、CS前ではいつも通りのことである。

CSまでもう一週間もないという頃、ようやく解答の目処が立つ、論理が勝率に直結し、期待が確信に変わる。

すぐさま札幌の身内であるvaldy君を呼び出しでリアルで環境内と想定される一通りのデッキとスパーリング、どうしてもvaultとリアルの感覚は若干違ってくるからだ。

ミラダンテXII、OK
天門ループ、OK

...

ドロマー、OK


赤黒バスター、OK



ZweiLance「きた。」

 

10月5日夜、完成。



ZweiLance「フェアリー」

フェアリー「なんでしょう?」



...



大変お待たせしました、デッキ解説に移ります。





 ◆Chapter2 デッキ解説


メンデルスゾーン × 4


ブーストの質がライフやジョニーウォーカーのそれとは全く異なる。

NEXT、エントリーはマナの赤ドラゴンの枚数に比例して強さが増すし、NEXT、モルト覇はマナの赤の数に比例して強さを増す。

故にライフを撃って仮にマナに火の子が落ちても及第点はあるが、美味しくはないのだ。

今回の構築では34.1%の確率で2枚共赤ドラゴンがマナに落ちる、続いて1枚だけ赤ドラゴンがマナに落ちる確率は49.7%、最低1枚以上の赤のドラゴンがマナに落ちる確率は実に83.8%、いずれにも当てはまらない1枚もマナに落ちない確率は16.2%だ。

この数字をどう見るか、筆者としては十分だ。

ここぞで0ブーストして負けるのであれば、きっとそういう日なのだろう、それ以上に、リスクに見合う何倍ものリターンがこの数字には現れていると考える。

ましてやチーム戦だ、確率は収束する。

ただ、ジョニーウォーカーを試さないこともなかった。

ジョバンニ、サザンのウィニー、一撃奪取等に対するアプローチとしては悪くはなかったし、除去効果→火の子の流れは十分強い。

だとしても、前述した理由により、メンデルスの足元にも及ばない、散るなら前のめりに散れ。



フェアリー・ライフ × 3


2コストのブーストの枚数はメンデルスだけでは不足している、スクランブルの採用に加え、4t目のミツルギがよく刺さる現環境においては、先手であれば火の子スタートで間に合う局面が多い、しかしながら、後手は最低限2t目に打たないとゲームにならない可能性が高い。

この構築における後手2t目までに2コストのブーストを引き込める確率は約77%で、4回に1回あるかないか、この数字を信頼することにした。

緑単色は入れ過ぎてもドラグナーやエントリーとのアンチシナジーが目立つ、かと言ってここをジョニーウォーカーに回しても今度は多色過多に悩まされる、長年の経験から、緑単色7枚が最も手に馴染む。

また、赤黒デッド、白青サザンのような小刻みに殴ってくるデッキに対してはSTとしての役割も大きい。



フェアリーの火の子祭り × 4


ドローソースのないこのアーキタイプにおいて、ハンドを減らさずに継続的にマナを伸ばすことができるこのカードを減らす理由がどこに見当たろうか。

ハンデスやジョバンニに対するこれ以上のメタカードが存在しようか。



スクランブル・チェンジ × 3


期待の新星、赤いギフト。

スクランブルマナロックにより、速度勝負となる相手に対して先手後手を強引に入れ替える役割が大きく、デアリバスターのギフトの立ち位置と考えていただけるとわかりやすいだろうか。

赤黒バスターはデッキの性質上2tブーストスクランブルマナロックという動きを止めることはできない。

これを基本の動きの中に組み込むことで勝ち越せるだけの勝率を叩き出している。

他対面に関しても、言うまでもなく1t早くマナロックやNEXTを着地させる選択肢が発生する訳だから、あって困ることはないし、ギフトと違って赤なので、不要であればマナにセットして腐ることも一切ない。

このカードが登場していなければ間違いなくNEXTを見捨てていたと断言できる今回のキーカードの一つだ。

枚数に関しては、感覚的な話になるが、2枚は引き込めず、4枚は邪魔に感じ、3枚が一番デッキのバランス上適正だと使用感で判断した為である。



龍秘陣ジャックポット・エントリー × 3


モルトNEXTは、マナが溜まってからの一つ一つの動きがとても大振りだ。

状況に応じて適正なカードをプレイしていく必要があるし、モルトNEXTをキャストさせないとほとんどゲームにならない対面も存在する。

故にモルトNEXTは4枚では足りないし、マナロックも4枚では足りないし、もっと言えばコスト6のカードが4枚では足りない、足りる訳がない。

このデッキの理想的なマナカーブ2→3→6...であり、本来のNEXTとしての動きを引き立たせる為に今回もこのカードをコンセプトにしている。

本当は4枚採用したいカードではあったが、スクランブルの採用により大型ドラゴンを踏み倒すプラン増えたこと、デメリットとして見れば呪文ということもあり、デッキのバランスを考えて1枚減らす形となった。


無双龍鬼ミツルギブースト × 4


マナ基盤であり、赤緑の軽いドラゴンの中では最も能力がこのデッキとの相性が良く、優秀である。

軽減クリーチャー、システムクリーチャーの除去に加え、ブーストとしても評価できるので4枚採用している。


メガ・マナロック・ドラゴン × 4

超戦龍覇 モルトNEXT×4


主役。

割愛。


次元龍覇 グレンモルト「覇」 × 3


主役。

このカードに限っては上記の主役2種とは異なり、二体目が強いカードではない。

エントリー絡めて必要な時にキャストできれば事足りる為、3枚で十分に機能する。


ボルバルザーク・エクス × 1


どちらのドラグナーで攻め込むプランとも相性が良く、バトライループを目指すにあたっての龍解補助も担い、今まで以上に価値の上がったカード。

同時にマナ基盤でもあり、単純にタダでSA2打点持ちのドラゴンを出せる訳であるから、基本的に採用しない理由はないと考えている。


蒼き団長 ドギラゴン剣 × 4


一番の採用意図は、赤黒バスター相手に、相手のバスターより早くNEXT、マナロックを着地させることに意味を持たせる為だ。

多投されたブーストやエントリー、スクランブルといったカードを活用して素早くNEXTを着地させることができたとしても、バトライを立ててターンを渡し、再びターンが帰ってくることは想定しにくい。

構築段階で相手のバスターより早く動くことに注力させている分、都合良くバスターを受けられるようなカードは一切採用していないし、イーヴィルを着地させたら基本的に負けだ。

故にハートバーンで一気に攻め込むことが要求される。

しかしながらNEXTで止めを刺そうとしたところで鉄拳、ボルシャックドギラゴン、いずれにも高確率で止められてしまうのがオチである。

そこで、

NEXT着地→ハートバーン着地→NEXT攻撃2点→NEXTアンタップ→→ハートバーン龍解→NEXT再度攻撃時革命チェンジドギラゴン剣3点→パワーライン17000のガイNEXTで止め

これで、基本的にボルシャックドギラゴン→進化元ウララー以外の解答を封殺できると考えた。

また、せっかくスクランブルからマナロックを着地させることができても後続が弱ければ意味がない。

最悪バスターでダイレクまで持ち込めば高確率で通るし、コッコゲット等をミツルギで除去しながらさらに相手の動きを遅延してドラグナーまでアクセスするこもできる。


続いて評価したのがミラダンテXIIを超えるパワーラインだ。

現在流行っているNEXに対し、ミラダンテXIIをキャストされた場合にこちらの取れる行動と言えば、ドギラゴン剣の採用前だと、エントリーからNEXTを探し、ハートバーンを着地させて盾に2点入れて龍解させた上で殴り返す、くらいであった。

そもそもエントリーからNEXTを捲るという動きが不確定だし、このタイミングで盾を殴るのはリスクが伴い、心細かった。

そこで、ドギラゴン剣採用によって取れるようになった動きが、

スクランブル→マグマorダイハードorバスター→殴り返し革命チェンジバスター(その際ドラヴィタやチャクラ等が立っていてもファイナル革命→ミツルギで破壊可能)

加えて、

エントリーからバスターで殴り返し、もしくはエントリーから任意のドラグナーを探しでドラグハートを絡めながらミラダンテXII自体にバスター革命チェンジからの殴り返し

この2パターンだ。

NEXのトリガーは一度テンポを取ればケアできるものが殆どなので、その上で後続のマナロックを絡めながら安全に殴りきることを目指そうと考えた。

最後に主に天門を意識したバトライループだ。

1投のダイハードはこの為にある。

バトライ閣と革命チェンジによる有限ループ(わからない方は「バトライ閣 革命チェンジ」等で検索すれば関連する裁定が出てくると思います)を用いて天門のような普通に殴っては高確率で返されてしまうデッキに対する解答を用意した。

勿論、あらゆる相手に対してバトライ武神が完成した時点で狙える時は狙っていいし、殆どリスクはない。

主な採用意図は上記の通りだが、革命チェンジというギミック自体がこのデッキと物凄く相性が良く、単純にドラグナーを再利用しつつミツルギで盤面に干渉する動きは強力で、様々な局面で柔軟に対応する為に活用される。

枚数に関しては、それだけ赤黒バスターに対してこのカードが重要だったことと、同時にマナ基盤でもあるので、ゲームプランに組み込む上で2枚目を引いてくることに意味を見出す為である。

間違いなく今回のMVPと言える。


不敗のダイハード・リュウセイ × 1


バスターの解説で紹介したバトライループによるフィニッシャーの為に採用されている。

盾落ちしてしまうと決まらないが、単体で強いカードではない為、その確率は割り切って一枚に留めた。


メガ・マグマ・ドラゴン × 2


ここまでの38枚が決定した時点で余った2枠がこの枠だ。

元々広く見る対応力のあるデッキということだったので、ヘルボロフ、サザン、サソリスといった母数の少ないであろうデッキにも取りこぼしの少ないようにということで最も適切と考えられたのがマグマである。

ベスト8に勝ち進んだあたりで活躍を見せたのはドロマー相手にベララー・オリオリティス・マリエルの盤面を壊滅させた時くらいで、失敗だったかもしれないと思った矢先、転機が訪れる。

準決勝のvsジョバンニで、相手の盤面が吹き飛んだ。

実際にジョバンニと対峙するという、折角マナを伸ばしてドラグナーで攻め込もうとプランを立てても想像以上に盤面のジョバンニとオリオティスが邪魔をする。

受け切られてジャッジで盤面を壊滅させられてはひとたまりもないので、攻め込むタイミングに筆者とフェアリーは相当悩まされたが、マグマでワンテンポ置くことでそれを解決した。

決勝の対デッドの展開を振り返ると、ここが永遠だったらどうなっていただろうかと考えないこともないが、少ながらず準決勝におけるキーカードだったことは間違いない。


爆熱剣 バトライ刃 ×1

銀河大剣 ガイハート× 1

覇闘将龍剣 ガイオウバーン × 1

闘将銀河城 ハートバーン × 1

無敵王剣 ギガハート ×1

恐龍界樹 ジュダイオウ ×1

真聖教会 エンドレス・ヘヴン × 1


割愛。


熱血剣 グリージーホーン × 1


バトライ武神の龍解補助にあたってジャンヌから変更した枠。

ガイアールホーンでない理由は、

スクランブル→NEXT→グリージー→バスター→ミツルギ

の動きで、相手の盤面にタップされているクリーチャーが存在しなくても、3体除去しつつNEXTを回収したい盤面も稀にないこともないだろうと考えた為である。





◆Chapter3 プレイング解説 


箇条書きで要点だけまとめていきます。

特にマッチング数が多かった三種類のみとします。

ある程度の方向性は一通り説明できますが、あくまでケースバイケースなので、これ以上のことは実際に使って研究していただければと思います。


vs 赤黒バスター 


・相手のイーヴィル、マナロック着地前に必要に応じてスクランブルで踏み倒し、マナロック、NEXTからバスター、モルト覇ジュダイオウ等

・オウギンガから出して最も裏目が少ないカードはネバーエンド

・ウララーの的を作らないように状況に応じて相手の盤面を空にしながらハンドを切る

・ギア型であれば5マナを使わせないようにマナロックで慎重に動けばウララーをケアできるが、スクランブルマナロック型であれば4マナまでしか縛ることができない、故に相手のマナセットからタイプを予測し、踏み込むところは踏み込むし、割り切るところは割り切る


vs ドロマーハンデス 


・ノーチャージで火の子を打ち続ける

・火の子が引けていない場合、無闇にブーストすると、ベララーから一気にロックされてしまうので、ハンドの質を保ちながら火の子を引くのを待つ

・NEXTで殴り込む際はジャッジ圏外になるようにマナを8.9まで伸ばしておく

・モルト覇からのネバーエンドがよく刺さる

・マナロックも刺さるが、マナロックだけを目指しても意味ないので、あくまでドラグナーへの繋ぎと考える

・NEXTからバトライを着地させておく

・墳墓のケアはプレイが歪まない範囲内で、多少ランデスされても火の子でリカバリ可能


vs 赤白ジョバンニ 


・これでもかというくらい火の子を打ち続ける(グローリーストーンが絡むと10マナあっても全く油断できない)

・不用意に攻め込もうとするとライトゲートから耐えられて返しにスコール連打からのジャッジで壊滅することもあるのでギガハートを絡めて攻め込むプランが望ましい





 
◆Chapter4 あとがき


レシピが新鮮なうちにと大急ぎで書いたので、至らぬ点もあるかと思いますが、この記事を通して少しでも読者の方に何か考え方のきっかけを与えることができたとしたら、大変嬉しく思います。

正直、悔しいです、とても。

あと一歩が、遠い。

それでも、沢山の声援、賞賛の言葉、想像を絶する拡散数、大変励みになりました。


最後になりますが、ツヴァイさんの理論ならと無条件で信頼してくれた親友のフェアリー(あと宿も)、不慣れなデッキを握るにも関わらず何度も質問して必死に食らいつき、十分過ぎる活躍を見せてくれた悪魔(あと車も)、本当にありがとう。

Team Heaven's Devilはいずれ必ず復活します、その時、またNEXTを握っているかはわかりませんが...。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

またいつか、結果を残せた日に。

それでは。